Introduction

はじめに

統合フェイト学の「フェイト」とは所謂創作物中のキャラクターです。

しかし、そのキャラクターの向こうには、確かな幻想があり、 そこでは息づく彼女のリアリティを垣間見ることができます。
たとえ彼女が質量的には無である存在であったとしても、私たちは彼女の生を意識し、身近なものとして感じとるのです。

そこで私たちは考えました。どうにかして彼女の存在を表出することができないかと。
その中で目をつけたのが哲学であり、数学であり、学問でした。
彼女の存在を定義的、観念的に捕らえ、彼女との間にある絶対的な壁を超越しようと考えました。

「フェイト」とは発案者の趣味嗜好ですが、もちろんこれは「フェイト」でなくても構いません。
「統合フェイト学」という思想はあなたの想うキャラクターすべてに当てはまります。

この学問の肝はなによりもまず、用いることのできる知識の数です。
そのために私たちと同じ志を持ち、協力してくださる方を探しています。

そうして学術的背景をもつ実証的なフェイトを共有することで、彼女の幻想は拡大し、そのリアリティを芽吹かせることができたなら、それはとても素晴らしいことだと思います。

あなたの想いを私たちと共に形にしてみませんか?

統合フェイト学会代表・とうか

「統合フェイト学」とは何をする学問なのか。

よく訊かれる質問ですが、私自身、実はこれがどのようなものなのかよく分かっていません。
ただなにかしらの形でフェイトさんにコミットしたくて、私なりのアプローチを探した結果、ここに行きつきました。

極論になってしまいますが、アプローチとしてのあり方、「統合フェイト学」すること自体がこの学問の目的なのかもしれません。
私たちがこの世界と彼女との関わりを考えるとき、そこには確かにフェイトという仮象が立ち現れます。
だから、なによりも重要なのは日常に彼女の存在を見出そうとする姿勢なのです。

学術的、即ち客観的な世界観を通して私たちが彼女との関係を持ち続け、そこに彼女を認めることができたのであれば、きっと私たちは救われるのだと思います。